例えば美しい景色をみて「きれいだなぁ」「美しい」と感じたり、傷ついたものを「かわいそう」「どうにかしてあげたい」と思う優しさなどは教えて学ぶものではありません。

家庭のなかで親・家族などと過ごしていくうちに自然と身についていくものです。

特に幼児期はそういった感性を育てていく心の教育が大切な時期であるとことは誰でもわかると思いますが、一朝一夕で豊かな心が育まれるわけではありません。情操面は毎日の生活のなかからゆっくりゆっくり育っていくものです。

楽しく過ごしたりコミュニケーションをよくとるようにしたり、子供の気持ちに寄り添ってみたり自己肯定感を意識した子育てをしてみたり、その家庭ごとの教育や子育ての方針から心の教育を進めてみましょう。

生活の中からゆっくり心は育つ

「蛙の子は蛙」「瓜の蔓に茄子はならぬ」などのことわざがあるように、子供にとって親の影響は最大限です。

親がどういった考えや感性を持っているのか、どのように子供に接しているのか、大きくいってしまうと生き方や人生観なども子供に大きな影響を与えるのです。

心を育てていくうえでもこの部分はとても大きな要素となりえます。

例えば、大好きなぬいぐるみ腕がほころんでいたとしましょう。その時に「腕をけがしているからお母さんがお医者さんになって直してあげようか」というように声を開けてあげると、ぬいぐるみへの愛情も増したり心優しい子供に育つことでしょう。

もちろんこの受け答えが正解だというわけではなく、それぞれの感性で答えていけばいいのです。その時に少し心を伸ばすための感性を加えてあげることで情操豊かな成長をしていくことができると思います。

「これ破れたから捨てようか」と無機質な言葉を掛けるよりもよっぽどいいと思いませんか?

絵本の読み聞かせをしてみよう

絵本読み聞かせ

絵本の読み聞かせは子供の情操教育にとても良いものです。

膝の上に座らせて読むことでスキンシップを鶏ながら読んでみたり、毎日寝る前に習慣的に読み聞かせをしている家庭も多いと思います。

絵本の世界は無限のイメージができる世界なので、感情をこめて読んであげることで子供自身が色々な感性を育てていくことができます。

落ち着いた環境でゆっくりと時間をかけて読んであげることで、1ページごとにお話の世界を感じることができるような読み聞かせをしてみましょう。

「ありがとう」は魔法の言葉

親子

大人でも「ありがとう」という言葉はそれだけで嬉しくなるものです。

生活のちょっとしたことであっても「ありがとう」を言う環境をつくっていくことは、心を豊かにしてくれることでしょう。

「ありがとう」という言葉は、
・ポジティブな思考
・感謝の心
・物や人を大切にする心
・自己肯定感

などを伸ばしていく魔法の言葉だと思います。

親が常に「ありがとう」という言葉を掛けてあげることで、子供自身も人に対して「ありがとう」が素直に言える気持ちを育てていくことができるでしょう。

誠実な生活

親子

親自身が誠実な生活をすることがとても大切な事。

子供は日々の親の姿をみているので、ダラダラとした生活をしていては言葉でいくら言ってみたところで聞きません。逆に親が誠実に生活をしていれば言葉で言わなくても感じ取ることができるようになるでしょう。

子供は親の姿を見て育ちます。
子供のお手本になるような生活を送ることは心を豊かにする条件といってもいいかもしれません。

「誠実」とは真心があること。
嘘をつかずに物事を公平に考え、他人の心情などを感じてやるべきことには真面目に取り組む姿勢など。

それぞれで自分の生活を降りかえって、これからの毎日の生活に生かしていきましょう。

長い目でみて心を育てる

繰り返しになりますが、一朝一夕で心は成長するものではありません。

まずは毎日の生活を安定させて安心感のある環境をつくってあげ、感性を豊かにしていきましょう。

通信教育でもそういった面を大切に考えている「ポピっこ」「こどもちゃれんじ」などもありますので、そういった教材を利用して様々なものや場面に触れてみるのも良い試みだと思います。

無理をして急激な変化を与えるのではなく、普段の生活から長い目でみて心の教育をしていきましょう。