親子

幼児期は色々な事に興味津々。
毎日のように新しい出会いがあり、様々な刺激を受けて成長をしていきます。

年齢が上がるほど自己意識が高くなり、自立した行動や言動をすることができるようになってきますが、何度言っても言うことを聞いてくれなかったり、落ち着きがなくて困ってしまうことも。

自分で色々決めさせたいのに親だよりになってしまったり、同じことを何度も言わないと行動をすることができないといったケースも多々あるのではないでしょうか。

積極的な行動や自立した意識にはやる気を引き出してあげることが大切な事。

子供との接し方を考えながら子供のやる気を引き出し、自立した行動ができるようにしてみましょう。

接し方次第で子供は変わる

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子供の一番の理解者は親であり、多くの時間を共有して親をみて子供は成長をしていきます。

日々の会話からコミュニケーションの土台をつくり、一緒に考えたり遊んだりすることで様々な領域の力を育成していくことができるのです。

子供への接し方次第で子供はいかようにも変わることができます。

やる気を引き出して前向きな姿勢で物事に取り組むことができるような声掛け例をいくつか考えてみましょう。

頑張りを褒め「承認」してあげよう

できないことを責めるのではなくできることを褒めて認めてあげることで「承認」をする。

特に頑張った過程や一所懸命やったことへの承認は効果的。結果だけを褒めてしまうよりも過程やそれまでの道筋を褒めてあげることが大切なのです。

例えば一所懸命頑張ってやったのに成果がでなかったとき「せっかく頑張ったのに結果がでなければ意味がないね」なんて声をかけられたら誰だって意欲をなくしてしまうものです。たとえ結果が悪くても「頑張ってやったんだから次は成功するよ」「最後までちゃんと頑張ってやっていたね」というような言葉を掛けてあげることで、子供自身も見ていてくれたことや頑張ったことを認めてくれることがうれしくなります。

過程・道筋を承認してあげることは子供のやる気を引き出す大きなスイッチです。

提案型でやる気を引き出す

なかなか物事がうまくいかなかったり、一所懸命考えているのにどうしたらいいのか分からなくなってしまったり、答えが出ないまま進んでいくとやる気を失ってしまうことがあります。

そんな時は「こうしたらどうかな?」「こういう方法もあるけどどうかな?」というように子供に提案してみましょう。

子供一人では答えを導き出すのが難しい領域もありますし、大人からみれば簡単にできることでも子供にとっては実は大きな壁に見えることもあります。

ポイントは自分で考えたり行動したりする余地を残すこと。まるまる親の言ったとおりにやったとしても「こうしなさい!」と言われたのと「こうする方法もあるよ」と言われたのでは、後者のほうが自分で行動したという感覚を味わうことができると思います。

教えるとき、提案をするとき、場面に応じて使い分けてみましょう。

ときには大人として扱う

簡単な事から責任感をもって任せてみたり、服を選ぶときにどっちかいいか聞いてみたり、子供自信に考えさせたり大人のように意見を求めたりすることで自立的な行動を促してみましょう。

まずはお手伝いからやってもらうと自分の役割に対する意識を持つことができ、そこから人の役に立ちたいという気持ちや自立した行動ができる心が芽生えていきます。

「手伝ってくれて助かった」「いつもありがとね」などの声掛けをするとより効果的だと思います。

大人として扱う場面を意図的に作って一緒に考えたり相談してみるといいと思います。

ワクワクする気持ちにさせる

楽しいことやワクワクすることには子供は積極的に関わろうとします。

楽しそうなテレビ番組やアニメがあれば集中して観ますし、ワクワクするおもちゃが発売されればほしいと思うものです。

やる気を引き出す一つのポイントで、会話の中からこの気持ちを引き出すことがやる気になるスイッチ。

子供が興味のあることを話しているときは「うん、うん、それで?」「本当に!どうしてそうなるの?」などもっと話したくなるような言葉を掛けてあげたり、「もっと教えてよ」というようなこれから先も子供が頑張っていく気持ちになるような会話をしてみましょう。

否定ではなく肯定

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上記はあくまで一例ですので、それぞれの家庭における環境や子育ての方針のもとやる気を引き出していく会話や言葉で成長を促してください。

どんなケースでも否定ではなく肯定が基本だと思います。

大人だって否定的な言葉ばかりを聞いているとやる気がなくなり意欲も低下してしまうものです。子供なら尚更で、特に幼児期の子供にとっての親の存在の大きさを考えれば否定的な意見はなるべくは使わないほうがいいでしょう。

もちろん怒る場面もありますし厳しく接するべきこともあるでしょう。それでもその中に肯定的な意見や言葉を入れていくことで、真に子供もどうして怒られているのか、これからどうすればいいのかを考えることができます。

子供を認めてあげること。
それを行動や言葉だけでなく抱きしめてあげたり態度などでも表現してみましょう。