通信教育のひとつの特徴に「提出課題」があります。
自宅で課題に取り組み提出することで担当者が採点やアドバイスなどを記入して返却してくれる提出課題。幼児向け通信教育では2017年度は「Z会幼児コース」「ぷちドラゼミ」「学研の通信教育」の3つの教材がこのシステムを導入しています。
ひとことで「提出課題」といっても3つの教材ではタイプに違いがあるので、提出課題を学びの中に取り入れたい家庭の方はしっかりと比較をしておくようにしましょう。
提出課題のメリットは?
そもそも提出課題のメリットはどんなところにあるのでしょうか。
1. 学んだこと・体験したことを振り返る
提出課題は今まで取り組んだことを振り返って取り組むものです。自分の学習を振り返ることで記憶を思い起こしたり、学んだことが定着しているかの確認をすることができます。そしてその過程こそが思考力を高めていくことにつながるのです。
2. やり取りでやる気アップ!
担当先生のお返事やコミュニケーションを通してやる気をアップしていくことができます。人の手による温かいお返事は子供にとってもうれしいもの。コミュニケーション力を高めたり、学習意欲を伸ばしたり、やり取りを通じて子供へ良い影響を与えてくれることでしょう。
3. 子供の進捗具合の確認
子供がどの程度成長したのかを測る指針になります。次の学びに生かしてもいいですし成長を素直に喜ぶこともできるでしょう。なかなか目安となるものがないとやみくもに幼児教育を進めがちですので、成長の証として都度確認することができます。
4. 学びの区切り!
今まで学んだことやその月に学習したことを振り返り取り組んでいくことで、ひとつの学習の区切りをつくることができます。その月の範囲を終えたら提出課題にチャレンジ、先生から返却されたら親子で振り返ってみる、それぞれの区切りをつくることでメリハリのある取り組みができます。
5. 親子の会話
普段の教材の学びとは違う角度から取り組むので親子の会話がはずみます。一緒に振り返ったり考えたりサポートしたり、親子で一緒に取り組むことでかけがえのない時間を過ごすことができるでしょう。
提出課題のある幼児通信教育【2017年度版】
2017年度「提出課題」のある幼児向け通信教育を比較してみましょう。
「Z会幼児コース」
「Z会幼児コース」では毎月年中・年長コースで提出課題があります。
問題と解くタイプの提出課題ではなく、体験学習「ぺあぜっと」などを振り返って絵にかいて提出するタイプの課題。テーマに沿って体験を振り返り親子で会話をしながら取り組む内容で、子供の自由な発想を大切にして人に伝えることが楽しくなる内容。
体験を振り返る家庭も大切ですし、過程を整理したり新たな発見をしたり、体験したことをさらに深く心に刻んでいくことができるでしょう。
>>Z会幼児コース
「ぷちドラゼミ」
「ぷちドラゼミ」の提出課題は年に2回、年中・年長コースで実施しています。
「やってみようテスト」(9月)、「できるかなテスト」(2月)の年2回で、今まで学習したことの実力確認テストのような内容。添削テストタイプなので、問題を解いて担当の先生に採点をしてもらい返却されます。学習成果の確認にとても役立ちます。
毎月だと提出が難しいと考えている人などにおすすめです。
>>ぷちドラゼミ
「学研の通信教育」
「学研の通信教育」は月に2回の提出課題があります。
本格的な取り組みには向いているかもしれませんが、なかなかスケジュール通りに提出することが難しい家庭も多いと思うので、あまりお勧めはできません。
>>学研の通信教育
無理のない取り組みをしていこう
提出課題はとても良い学びのスタイルだと思いますが、それに振り回されないようにしていきましょう。
無理強いしたり、学習が終わってないのに提出課題だけをやったりしてしまうと、本質的な学びができなくなってしまいます。
気持ちややる気の波があるのが幼児期の子供たち。
上手に通信教育を活用していくためにも、無理に提出課題に取り組むのではなく、それぞれのペースでやっていけるような教材で学んでいこう。
幼児教育は楽しいことが基本です。
楽しく提出課題に取り組むことができるように考えていきましょう!