入園

年長さんは来年度は小学生となります。
幼児期の園生活とはガラリと変わって義務教育の小学校生活がスタートすることになりますね。

環境の変化に戸惑ってしまうこともありますし、スムーズに小学生としての生活になじむことができないということがないように、入学前にしっかりと準備をしておきましょう。

そこで、年長さんが小学校入学前にできた方がいいこと、身につけておきたいことなどを考えてみたいと思います。「○○ができる」ということはそれだけでも自信になりますので、ひとつひとつ小学校入学をイメージしながら準備を無理なく進めていきたいですね。

入学前にできた方がいいこと

年長

「入学前に何をしたらいいんだろ?」「できた方がいいことは?」など入学準備では何をしたらいいか分からなくなってしまうこともあると思います。基本は小学校入学後にスムーズに小学生として生活ができることだと思いますので、生活面や社会性などを中心に取り組んでいくと良いと思います。

学習面についても「ひらがな」「すうじ」といったことを理解しておくと勉強にもスムーズに入っていくことができるので、通信教育などを活用したり各家庭なりのアプローチで取り組んでみてください。

「生活面」の身につけておきたいこと

・早寝早起きの習慣
・自分のことは自分でやる習慣
・持ち物や次の日の準備
・時間を意識した行動ができる

 など

まずは軸となる「生活面」について。

・早寝早起きの習慣
生活のリズムをつくって健康的に生活を送るためにも早寝早起きの習慣は作っておきましょう。小学校入学後は環境の変化や学校で過ごす時間の長さ、友達や先生などの関係など疲れが出やすくなります。早く寝る習慣はもちろんですが、小学校の準備や登校時間から逆算した早起きも大切な事です。

・自分のことは自分でやる習慣
自分でやれることは自分でやる習慣。例えば服を自分で着替えたり脱いだ服を畳んだりといった基本的なところからはじめてみましょう。小学生になると勉強、準備、掃除など随所で自立した行動が求められるようになるので、まずは自分でできることは自分でやるという意識を身につけておくことが大切です。

・持ち物や次の日の準備
学校へは毎日ランドセルに入れて持っていくものがあります。何をもっていくのか、忘れ物はないかを自分で確認して準備ができるようにしておきましょう。前日の夜に次の日の準備をする習慣を身につけておくことでスムーズな準備をすることができるようになるでしょう。

・時間を意識した行動ができる
登校時間から下校の時間まで、小学校では時間を意識した行動になります。授業時間や休み時間、給食の時間や掃除の時間など、常に時間を意識した行動が求められるので、入学前に時間を意識して行動をする癖をつくておくと良いと思います。

生活リズムをつくっておくことはとても大切な事です。健康面や成長面だけでなく、情操面を考慮しても規則正しい生活を心がけていきましょう。

「社会性」の身につけておきたいこと

・学校のルールや公共マナーを知る
・交通ルール・通学路や危険個所の把握
・SOSを求める習慣
・友達や先生などとの関係をつくる

 など

次に「社会性」について考えてみます。

・学校のルールや公共マナーを知る
小学校はこんなところ!ということを知っておくことで小学校生活をイメージしやすいですし、公共のマナーやルールなどを身につけておくことでやってはいけないことなどを確認しておきましょう。幼児期と違って親と行動をする時間も減りますので、理解ができる範囲でルールやマナーを身につけておきましょう。

・交通ルール・通学路や危険個所の把握
学校への通学路の確認や危険だから近づいては行けないところなどを確認しておきましょう。横断歩道は青になったら左右を確認して渡る、歩道からはみ出ない、といった基本的な交通ルールは必ず身につけておきたいこと。入学前に親子で一緒に通学路を確認しながら歩いてみることをおすすめします。

・SOSを求める習慣
危険な目にあった時の助けだけではなく、一人ではなかなか上手にできなかったり、弱音を吐きたくなった時などにしっかりと伝えることができるようにしておくと良いと思います。「小学生なんだから」と気持ちが張ったりプレッシャーになってしまうとよくないので、自分からしっかりと伝えることができるようにしておきたいですね。

・友達や先生などとの関係をつくる
社会性や協調性などは園生活を通しても学んで成長をしてきていることだと思います。相手を思いやる気持ちや話をしっかりと聞く姿勢などを身につけていきましょう。

「学習面」の身につけておきたいこと

・時計を読むことができる
・机に向かう習慣
・ひらがなの読み書きができる
・10までの数字の感覚

 など

・時計を読むことができる
小学校は時間に沿った行動をしていきます。時間をしっかりと見て自主的に動いていくことが求められるので、普段の生活のなかでも「〇時〇分までに~をしようね」というように時間と生活を結び付けていきましょう。時間に合わせて行動をすることに慣れておくことでスムーズな学校生活が送れるようにしたい。

・机に向かう習慣
小学校では毎日宿題があるので習慣的な学びが求められます。さらに学校では授業中は机に座って授業を受けることになりますので、机に向かう習慣がないと集中ができなかったり動きたくなったりしてしまいます。徐々に机に向かう習慣を身につけておくことで学校授業をしっかりと受けることができるようにしたいですね。

・ひらがなの読み書きができる
「ひらがな」の読み書きができるようになっておくととてもスムーズに学校生活に入っていくことができます。自分の持ち物に名前を書いたり、プリントや連絡帳を読んだり、意外と入学後すぐに「ひらがな」が必要になります。最低限自分の名前の読み書きができていると良いと思います。カタカナに関してはプラスαでいいと思います。

・10までの数字の感覚
「かず」は算数の土台となります。10までの数を数えることができるのはもちろん、数の合成・分解などのたし算・引き算の基礎をつくっておくとスムーズに算数学習に入っていくことができると思います。おはじきなどを活用して体感的に学ぶことができると理解を深めていくことができるでしょう。

自信をもって入学を迎えよう!

上記はあくまで一例ではありますが、小学校入学後にスムーズに小学生としての生活が送れるように準備はしておきたい。

しかし、焦って取り組んだり詰込みで教えても負担になってしまいますので、成長段階に合わせて無理のない取り組みをしていくようにしてください。

例えば上記のことがすべてできていないからといってダメではありません。どんなことを身につけておくべきかを優先順位を考えて、無理なく小学校が楽しみになるような準備をしていきたいですね。

次年度の4月に自信を持って小学校の門がくぐれるように、楽しく親子で入学準備をしていこう。